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脳梗塞リハビリBOT静岡のお知らせを随時更新していきます。
2019.06.25 コラム
脳梗塞の前兆と主な症状について2
目次
- 一過性脳虚血発作:TIA(Transient Ischemic Attack)とは
- 一過性脳虚血発作が起こる仕組み
- 一過性脳虚血発作(TIA)の主な症状
- ABCD2スコア
- FASTチェックで行動に
- まとめ
ABCD2スコア
- 一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があり、専門病院で受診をすると医療機関では脳梗塞の発症リスクを調べる以下のような検査が行われます。
- ・拡散強調画像(DWI)検査
- ・磁気共鳴血管撮影(MRA)検査
- ・CT検査
- ・3次元CT血管造影(3D-CTA)検査
同時に一過性脳虚血発作(TIA)発症後に脳梗塞を発症するリスクをABCD2スコアで評価します。★以下詳細も追加
- ・Age
- ・Blood pressure
- ・Cinical features
- ・Duration
- ・Diabetes
このスコアの合計点が高いほど脳梗塞を発症しやすく緊急性が高いと言えます。
合計7点で4点以上となった場合は基本的に入院して治療を行う事となります。
FASTチェックで行動に
脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)かどうかを判断するのは難しいものです。そこで覚えておきたいのが「FASTチェック」と呼ばれるチェック方法です。
「FAST」には「速く」という意味も含まれています。では早速「FASTチェック」の中身を確認してみましょう。
Face(顔)顔の麻痺をチェック
相手の方に「イーッ」と言ってもらい、口の片側が下がっていないか、顔の表情が左右で非対称になっていないかをチェックします。
Arm(腕)腕の麻痺をチェック
相手の方に目を閉じてもらい「前へならえ」の要領で手を伸ばし、手のひらを上に向けた状態で5秒間キープしてもらい、片方の腕が下がってきたり、手のひらが内側にまわってしまうかどうかをチェックします。
Speech(言葉)言葉の状況をチェック
相手の方に「生き字引(いきじびき)」という言葉を3回繰り返してもらいます。きちんと言えなかったり、こちらがちゃんと聞き取れるかをチェックします。
Time(時間)すぐに救急車を呼ぶ!
顔・腕・言葉のうち、1つでもチェックで当てはまる症状がある場合はすぐに救急車をよびましょう。脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)の疑いがあること、現在の場所、年齢、性別、名前、いつ症状が起こったかを簡潔に伝えましょう
脳梗塞の前兆と主な症状について まとめ
上記のように脳梗塞には一過性脳虚血発作(TIA)が前兆(前ぶれ)として起こる可能性があります。脳梗塞の前兆と思われる症状がご家族の方に現れたらFASTチェックを素早く行い、脳梗塞には一過性脳虚血発作(TIA)の疑いがあるようであればすぐに救急車をよぶようにしましょう。
理学療法士 中市一雄