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2019.05.03 脳梗塞のリハビリ

脳のリハビリ 運動の自由度

保本 夢土

この記事の監修者

保本 夢土

理学療法士

運動学習あるいは、学習した運動を制御する上で重要な項目として「自由度問題」という言葉があります。例えば、片腕の関節には肩・肘・前腕・手関節がありますが、それらの自由度を合わせると7あります。そして、それらの関節を制御する筋肉は26前後あります。さらに、その筋を支配する神経細胞の組み合わせ(運動単位と呼びます)は、各筋毎に100個あると言われています。つまり、片腕を制御するための組み合わせだけでも、2600通りの組み合わせがあることになります。当然、人間の運動は全身運動になりますので、全身運動の自由を考えるとなると、膨大な数になります。このような大容量の自由度を人間はいかにして制御しているのか?これを「自由度問題」と呼びます。

19世紀までは、脳があたかも鍵盤を操作するように、一つ一つの運動単位を制御しているとする「鍵盤支配型モデル」という考え方が主流でした。ところがこの考え方では、膨大な数の自由度を制御するために、脳はフル回転しなければならず、それでも複雑な人間の運動を制御し続けることは到底困難だと考えられます。

この自由度問題を解決するいくつかのアプローチが成されてはいますが、決定的な答えはまだ見つかっておりません。装具の使用は、関節の自由を減らし他の関節の運動学習を促す、という点では有効ではありますが、可能であれば装具を使用せずに、全身の運動を自分自身で制御できることが理想です。

BOTの実際のセラピーでは、目的の関節・あるいは筋を狙った治療を展開するために、他の身体部位が動いてしまわないよう、バンドやベルト・人の手で固定(スタビリティを与えると呼びます)するようなアプローチを行うこともあります。

文責 理学療法士 金原賢児

保本 夢土

この記事の監修者

保本 夢土

理学療法士

経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。

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