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2023.04.20 脳梗塞の再発予防

脳梗塞の再発予防|再発を防ぐ3つのこと

加藤 隆三

この記事の監修者

加藤 隆三

理学療法士

脳梗塞の再発予防

目次

・脳梗塞の再発予防
・脳梗塞の再発予防となる3つのこと
・最後に

脳梗塞の再発について

脳梗塞が起きると身体に麻痺が起きて日常生活に支障がおきたり、後遺症がおきたりします。そこに脳梗塞の再発が加わると脳梗塞による後遺症がさらに重くなったり、別の脳梗塞の後遺症を引き起こしたりします。脳梗塞の再発率は10年間で49.7%というデータがあります[1]。脳梗塞の再発は、発症してから1か月以内が最も高いですが年数が経過していても再発の危険性があります。再発時の特徴としては、初回と異なるタイプの脳梗塞を引き起こすこともありますが、ほとんどが初回と同じタイプの脳梗塞を繰り返す可能性が高いです。初回の脳梗塞の原因がある以上、同じ原因で血栓ができやすいからです。脳梗塞の再発が怖いのは、一度目よりも重い症状が出やすいことです。再発すると新たな後遺症が起こりやすいです。例えば再発前に片麻痺でもゆっくりとした速度でなら歩行できていたが、再発することによって歩行できなくなる場合や会話ができていたのに難しくなってしまう場合もあります。

出典
[1]. Hata J, et al.:Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005; 76(3): 368-72.

関連記事:脳梗塞の予防を理学療法士がわかりやすく解説

脳梗塞の再発予防となる3つのこと

脳梗塞の再発予防となる3つのこと

快適介護生活

1.血栓の予防

血栓を予防するには、抗血栓療法と外科的治療の2つの療法があります。

抗血栓療法

脳梗塞の原因である血栓をできにくくする治療のことです。初回に発生したタイプによって治療法が分かれます。例えば心原性脳塞栓症を起こした場合は、心臓内の血流がよどみ血栓ができやくなっていますので、抗凝固薬が使用されます。アテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞を起こした場合は、動脈硬化が進行して血栓ができやくなっているので、抗血小板薬が使用されます。

外科的治療

手術などによって血流を改善し、血栓をできにくくする治療のことです。頸動脈内膜剥離術、頸動脈ステント留置術、バイパス手術、高周波カテーテルアブレーションなどがあります。頸動脈内膜剥離術とは頸動脈の内膜にできたプラーク(動脈の内部に留まるカスのようなもの)を取り除き、狭くなった血管を広げる手術です。
頸動脈ステント留置術とは脚の付け根からカテーテルを挿入し、ステント(金属製の網目状の筒)を入れて血管を広げることで、血流を確保する治療です。バイパス手術とは内頚動脈や中大脳動脈などの太い血管で動脈硬化が進んで血管が狭くなった場合に行われる手術です。頭蓋骨の外側の血管と内側の血管をつなぎます。高周波カテーテルアブレーションとは、心原性脳塞栓症の原因となる心房細動がある場合に行われる治療です。心臓の内部にカテーテルを送り込み、原因となる部分を電気的に灼きます

2.危険因子の管理

危険因子の管理には薬でコントロールすることと、根本的な生活習慣を改善することの2つの方法があります。危険因子として、重要なものは高血圧、糖尿病、脂質異常症、禁煙の4つになります。危険因子の管理は脳梗塞のタイプに関係なく行うものです。

薬でのコントロール

脳梗塞の再発予防において、高血圧の管理は非常に重要です。目標とする血圧レベルは病院の診察室では少なくとも140/90mmHg未満、家では135/85mmHgを目標にします。使用される薬はカルシウム拮抗薬や利尿薬などがあります。糖尿病があると、血管を傷めるため、脳梗塞の再発率が高くなります。合併症予防のためにはヘモグロビンA1c値7.0%未満、空腹時血糖値130m/dL未満、随時血糖値180mg/dL未満にするのが良いとされています。使用される薬は経口血糖降下薬やインスリン注射などがあります。脂質異常症がある場合も、脳梗塞の再発率が高くなります。脂質異常症とは血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪の値が異常となる病気のことです。脂質異常症は血管を傷め、コレステロールが血管内に入り込んでプラークを形成する要因になります。目標値ですが、LDL(悪玉)コレステロール値を120mg/dL未満となります。使用される薬はスタチンとなります。

快適介護生活

根本的な生活習慣の管理

生活習慣を改善することで、高血圧、糖尿病、脂質異常症の値を目標値まで下げることができます。

禁煙

禁煙

脳梗塞の要因となる生活習慣のなかで、他の生活習慣と比較し、きわめてリスクが大きいのが「喫煙」です。喫煙をすると血管に傷が出来たり、炎症が促進されるため動脈硬化が進行します。動脈硬化が進むと脳梗塞が再発しやすくなります。脳梗塞の再発を防ぐには必ず禁煙に取り組む必要があるといえます。

塩分・脂質を控える

塩分の控え

脳梗塞の危険因子となる高血圧、脂質異常症、糖尿病は過去の食生活と関係します。食事内容を改善すること自体が脳梗塞の再発予防に繋がるといえます。脳梗塞の再発予防の食事改善においてのポイントは塩分、脂質です。塩分は1日6g未満に、高脂質の食事は動脈硬化を促しますので肉を食べる時には脂を落とすメニューを心掛けましょう。また朝食抜きは脳卒中のリスクを高めると言われています。空腹によるストレスから血圧が上がりやすく、朝食を取らない人は毎日朝食をとるひとに比べて脳卒中を起こしやすいとされていますので脳梗塞の再発を防ぐには朝食は必ずとるようにしましょう。

こまめな水分補給

こまめな水分補給

体内の水分が不足して脱水症状になると血液が凝縮されて血栓ができやすくなり、血管が詰まる可能性が高まります。とくに高齢の方は体に蓄えられる水分量が減っているため普段から不足しがちです。1日に必要な水分量は1.5~2リットルですので意識的に水分を摂取しないと必要量を満たすことができません。水の代わりにお茶でもよいのですが、お茶には利尿作用があるためできるだけカフェインの少ないものを選ぶようにしましょう。スポーツドリンクは糖分を多く含むため日常的に飲むと血糖値の上昇につながってしまいます。汗を大量にかいた最などに利用するようにしましょう。水分補給は脳梗塞の再発を防ぐ重要な手段です。

お酒はほどほどに

お酒を控える

適量の飲酒は脳梗塞の再発予防に役立つことがわかっています。適量飲酒は血液中のHDLコレステロールを増やして余分なコレステロールの回収を促すため、動脈硬化の予防に繋がります。さらに血液を固まりにくくする作用もあり、血栓ができるのを防ぎます。ある研究ではときどき飲むひとに比べて日本酒を毎日1合未満飲む人は脳梗塞の発症率が39%少ないという報告もあります。お酒は適量を意識し、脳梗塞の再発予防に役立てるようにしましょう。
適度な1日の飲酒量
・ビール中瓶1本(500mL)
・日本酒1合
・ウィスキーダブル1杯
・焼酎2分の1合弱
・ワイングラス2杯弱

快適介護生活

面倒でも有酸素運動を

有酸素運動
脳梗塞の後遺症で片麻痺等になると運動する事が面倒になるかもしれません。しかし適度な運動は血圧を下げる効果に加え、HDLコレステロールを増やしたり、インスリンの働きを良くして血糖値を下げたり肥満を解消する効果があります。運動は脳梗塞再発の危険因子管理に重要な事項であるといえます。

入浴時の注意

入浴時に注意

入浴は脳梗塞の再発の引き金になることがあるため注意が必要です。主な原因として入浴にともなう急激な血圧の変化や脱水などがあげられます。血圧の変動により血管に負担がかかり、脳梗塞の再発を引き起こす可能性があります。また同じ現象がトイレでも起きる可能性がありますので注意が必要です。サウナや岩盤浴は大量の汗をかき、脱水症状を引き起こす可能性がありますので脳梗塞の再発を防ぐ、という点からはあまりおすすめできません。入浴の時間は10分を目安とし、湯と温室の温度差を少なくし、冬場は脱衣場にヒーターを置くようにする等、脳梗塞の再発リスクをへらすようにしましょう。

良質な睡眠

良質な睡眠

脳梗塞の再発予防において睡眠管理も重要な要素です。日中に強い眠気がある方、睡眠中のいびきを指摘されたことがある方は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は血圧の上昇、特に朝の血圧が高くなる危険な早朝高血圧を招く恐れがあります。早朝高血圧がある方は寝ている間に高血圧によって血管に負担がかかり動脈硬化がすすみます。やがて血圧に耐えかねて脳動脈のアテロームが破れたりすれば脳梗塞の再発を引き起こしてしまいます。これらを防ぐためには朝と夜、毎日血圧を測り、枕の高さなど寝室環境を改善し、睡眠時無呼吸症候群の検査を行うようにし、脳梗塞の再発リスクを減らすようにしましょう。

BMIに注意

BMIに注意

脳梗塞の再発を防ぐためには適正体重の維持が重要です。肥満は脳梗塞の再発に深い関わりがあります。食べ過ぎや運動不足により内臓脂肪型肥満になると高血圧、糖尿病、脂質異常症を発症しやすくなり、これらの生活習慣病は脳梗塞再発の危険因子です。また内臓脂肪から分泌される物質の働きなどにより動脈硬化も進行します。

※BMIは身長と体重のバランスから肥満度をチェックする指数です。49歳以下なら18.5~24.9、50~69歳は20.0~24.9、70歳以上の方は21.5~24.9を目標にしましょう。

3.定期健診

月に1回ほどの定期検診を受け、再発が起きていないかどうかや血圧などのチェックを受けることも大事です。月に1回程度、外来で麻痺のチェックや血液検査、血圧測定などを行い、年に1回程度、MRIなどの画像検査を受けるのが良いです。

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歩幅を広げて「しっかり」歩ける

ウォーキングの進行方向に対してグリップを前傾形状に設計することで、ポールを前方に接地しやすくなり、歩幅が広がります。手首への負担が少ない自然な握りができ、歩きやすさを実感できます。

手にしっかりフィット!快適な握り心地

形状と素材を最適化することで、握りやすさの向上と使用中のズレ軽減を実現。長時間のウォーキングでも手への負担=疲労を低減できます。

グリップ上部に手をのせてしっかり準備体操

大きく丸いグリップ上部が手のひらにフィットし、荷重を掛けても手が痛くならず安定して運動できます。

濡れた路面でも滑りにくく、どの角度からもしっかり接地

ポールの先端についている先ゴムは、半球形状で360度どの角度からでもしっかりと接地できます。また、先ゴムの底部分には6ブロックの溝加工が施され、濡れた路面でも滑りにくく、グレーチングにはまらない大きさなので、初めての方でも安心してお使い頂けます。

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最後に

脳梗塞の再発予防については上記のような点に注意した生活を行うと同時にリハビリを行うことが重要です。脳梗塞リハビリBOT静岡で実施されるリハビリの詳しい内容については以下ページをご覧ください。
脳梗塞リハビリBOT静岡で実施されるリハビリメニューについて

 

加藤 隆三

この記事の監修者

加藤 隆三

理学療法士

2012年に常葉学園静岡リハビリテーション専門学校を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は整形外科やスポーツ現場、介護サービスにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。介護現場ではお客様の生きがいや生活の質を高めることをコンセプトとした生活リハビリの業務に従事する。2018年から脳梗塞リハビリBOT静岡の所長に着任、脳梗塞の後遺症に悩まれている方のリハビリやご家族の支援も行う。また地域リハビリテーションにも力を入れており、介護予防教室を50回以上開催し、自立支援型ケア会議に参加している。その他、福祉用具専門相談員に対する講演や大学教授との共同研究等を行っている。地域の皆さんがいつまでも生きがいを持って生活できるよう、最善のリハビリを提供することを心がけている。

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