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2020.04.24 脳梗塞の後遺症
脳梗塞の後遺症|しびれ(感覚麻痺)の原因とリハビリ

この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
脳梗塞の後遺症について
脳梗塞は命が助かったとしても、意識が戻ったのに手足が動かない、体が起こせない、思うように歩けない、話をするのが難しい、食事がしにくいなど後遺症が残ることがあります。後遺症により、それまで当たり前にできた日常生活動作ができなくなります。今回のコラムでは悩脳梗塞の後遺症の1つであるしびれ(感覚麻痺)についてご説明します。
脳梗塞の後遺症となるしびれ(感覚麻痺)とは
しびれ(感覚麻痺)は片麻痺と同様に左右どちらかに現れやすい特徴があります。麻痺が起きた側では触られたときの感覚が冷たい、温かいといった感覚がわかりにくくなります。また手足のしびれも後遺症として感覚麻痺に相当します。しびれを生じ、触っている感覚が分からない、または鈍くしか感じられないというものが多く聞かれる悩みですが、逆に痛みを強く感じることもあります(痛覚過敏)。
5種類のしびれ(感覚麻痺)
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- ・感覚低下
- ・錯感覚:異なった感覚として認識される感覚
- ・異常感覚:自発的にみられる感覚
- ・感覚過敏
- ・疼痛:①放散通、②視床痛、③有痛性強直性けいれん
感覚麻痺を「しびれ」として訴えて来院する患者様は多いです。しかし中には筋力低下による麻痺や振戦(手足の運動時の震え)、不随意運動における動作障害を「しびれ」として訴えてくることもあるので,感覚麻痺に随伴する症状や経過であるか確認する必要があります。
部位別に見た代表的なしびれ(感覚麻痺)
単一神経の障害
障害された単一の末梢神経の症状が出現します。
上肢では正中神経麻痺(猿手),尺骨神経麻痺(鷲手),橈骨神経麻痺(下垂手)があり,下肢では腓骨神経麻痺(垂れ足)が代表的です。
多発神経障害
感覚麻痺が左右対称性に手足にみられ、深部感覚(関節の位置や動きを司る)・表在感覚(触られる・冷たい・熱い・痛いなどの感覚)のいずれもが障害され、遠位部の運動麻痺や腱反射低下を伴うことがある.原因は糖尿病が代表的で、異常感覚が多くの例でみられ、しびれや灼熱感・足の違和感がみられる。神経障害が高度になると、感覚は低下して糖尿病性壊疽に陥ることがあるので注意が必要である。
多発神経障害
感覚麻痺が左右対称性に手足にみられ、深部感覚(関節の位置や動きを司る)・表在感覚(触られる・冷たい・熱い・痛いなどの感覚)のいずれもが障害され、遠位部の運動麻痺や腱反射低下を伴うことがある.原因は糖尿病が代表的で、異常感覚が多くの例でみられ、しびれや灼熱感・足の違和感がみられる。神経障害が高度になると、感覚は低下して糖尿病性壊疽に陥ることがあるので注意が必要である。
神経根の障害
神経根に支配される皮膚分節に一致する感覚麻痺が生じます。放散痛がみられることが多く、障害された神経根に対応する領域に強い痛みがみられます。
脊髄の障害
髄節以下の感覚麻痺が生じます。原因疾患としては脊髄梗塞・脊髄炎・多発性硬化症・腫瘍があります。脊髄の障害のされ方によって、半身または両側に感覚麻痺が出ることがあります。
脳の障害
脳幹や視床と言われる部位の障害によって、半身に感覚麻痺が起きます。.慢性期では視床
痛が有名で、痛みや感覚過敏・灼熱感などの異常感覚が自発的に継続してみられ、難治性の疼痛と言われています。
しびれ(感覚麻痺)の原因
しびれは感覚に関連する経路のいずれかに障害が起きると発生します。また、血管に関連する場合、脊髄に関連する場合、末梢神経(手足など体の各部位に存在する神経線維)に関連する場合など様々です。血管に関連するしびれに脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)があります。片側の半身に症状が発生することが多いです。顔にしびれが起こることもあります。(顔面神経麻痺)脊髄に関連するしびれは、背骨内を通過している神経が圧迫されることによって発生しやすいです。脊髄に関連するしびれの症状はしびれの強さに変動があったり、ある一定の領域にのみ症状がみられたりするなどの特徴があります。手足の末梢神経に関連するしびれは、神経が圧迫されて発生するもの、神経に炎症が起こって発生するもの、免疫に関連して発生するもの、糖尿病など代謝のコントロールに問題があって発生するものがあります。
しびれを引き起こす病気
脳血管に関連する病気
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、脳膿瘍、脳炎など
脊髄に関連する病気
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄損傷、脊髄梗塞、脊髄炎後縦靭帯骨化症など
末梢神経に関連する病気
手根管症候群、橈骨神経麻痺、腓骨神経麻痺、血管炎、糖尿病ギラン・バレー症候群など
しびれに対するリハビリテーション
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害では、麻痺の問題だけではなく、姿勢の問題も引き起こされます。この問題がしびれと関連していることがあります。姿勢が崩れたり、捻じれたりすると、脊髄内の神経を圧迫して、しびれを引き起こします。また、姿勢の崩れは一部の筋肉への負担を増やし、しびれを引き起こすこともあります。さらに、姿勢の崩れは、体に入る感覚情報を変質させるため、感覚障害といった症状をさらに増悪させ、結果しびれが引き起こされることもあります。姿勢の崩れを修正し、効率的な動きを取り戻していくことは、しびれに対して有効な場合があると思われます。
お客様の声|80代男性 脳梗塞の後遺症_しびれあり
具体的な症状 | 右片麻痺・肩の痛み・しびれ・手が動かない |
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お客様の希望 |
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治療の成果 |
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発症からの期間 | 約10か月前 |
ご利用プラン | 60日リハビリプログラム |
脳梗塞を発症した経緯
脳梗塞を発症する前、平日は仕事をしていました。脳梗塞発症当日まで、自分で車を運転して出勤していました。朝は5時に起きて、3キロほどの散歩が日課でした。土曜日は趣味のゴルフをしていました。酒やたばこは一切やりませんでした。甘いものが好きで糖尿病一歩手前の状態でした。脳梗塞発症1週間前ほどから水の飲み込みが悪くなり、その後ろれつが悪くなる症状がみられました。当時は脳梗塞の知識がまったく無かったので、食事は普通に取れたのでまさか脳の病気とは思わず、しばらく様子を見ていました。脳梗塞発症当日の朝、出勤中に車の運転が怖くなり、出社後に社員に頼んで近所のかかりつけに行きました。そこで、もっと大きな病院に行った方がいいということで救急車を呼んでもらい、搬送されました。
治療の実績動画|80代男性 脳梗塞の後遺症_しびれあり
達成した目標
手足のしびれ・突っ張りの改善により右手の動きが改善。スプーンで食事が出来るようになりました。
初回体験時の状況
胸郭と両股関節の硬さが著明でした。
体が丸くなり肩甲骨と上腕骨のアライメント不良のため肩の痛みの原因となっていました。
右手を動かす潜在能力はありましたが、肩の痛みや全身の硬さの影響でそれが発揮できませんでした。
リハビリ内容
両股関節と胸郭の可動域訓練を行いました。
体幹とお尻周りの筋肉の働きを増やしました。
肩甲骨と上腕骨のアライメントを修正しました。
改善内容
胸郭と両股関節が柔らかくなりました。
お腹周りとお尻周りの筋肉の働きが増え、体が伸びました。
肩甲骨と上腕骨のアライメントが改善され、肩の痛みが減りました。
右肩が挙がりやすくなりました。
右手でスプーンを把持して口元まで持っていくことが可能となりました。
担当セラピストのコメント
症例は、胸郭と股関節の硬さ・お腹周りとお尻周りの筋肉の働きの低下が同時にみられていました。その結果体が丸くなりやすく、肩甲骨と上腕骨のアライメント不良を起こし、肩の痛みやしびれの原因となっていました。そのため、潜在能力として肩や手を動かす能力を持っているにも関わらずそれを発揮できていない状態でした。右手や肩の動きを改善させるためにも、全身を姿勢コントロールの観点から見ていくことの重要性を改めて学ぶことができました。
理学療法士が選定したおすすめ自助具商品
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※クッション・脚ゴムなどかびが根付くと除去できない部分に防かび加工しています。プラスチックや金属部分は、かびが生えても拭き取れるので防かび加工はしていません。
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脳梗塞リハビリBOT静岡の費用について
脳梗塞リハビリBOT静岡でお勧めしている60日リハビリプログラムは、275,000円(税別)となります。60日間で全16回のリハビリを行うプログラムになります。支払い方法はクレジットカード(分割払いも可)または銀行振込となります。返金保証制度の適用期間は脳梗塞リハビリBOT静岡の契約日より30日以内までとなります。(返金保証制度の適用要件については、別途お問い合わせください。)脳梗塞リハビリBOT静岡でのリハビリは、質の高いリハビリを、1人ひとりの生活スタイルやご要望に合わせて、自由に提供したいと考えて、保険外のリハビリを提供させて頂いています
まずは無料体験会にお申込下さい
脳梗塞リハビリBOT静岡では脳梗塞の後遺症によるしびれ(感覚麻痺)の改善のためのさまざまなメニューを用意しております。まずは一度相談したいという方を対象とした毎月3日間の無料体験会を開催しております。
無料体験プログラムの流れ
症状や悩みなどをお聞かせ頂き、独自のメソッドを用いて、お客様毎の目標やリハビリの方針を設定します。
●理学療法士・作業療法士の施術
理学療法士・作業療法士がお客様の症状や悩みの原因を追究し、改善に向けた施術を行います。
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この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士

経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。