実績
当センターでのリハビリ症例について詳細な情報を掲載しています。発症からの期間、後遺症の程度を問わず、多くの方がご自身の改善目標を達成されています。
【動画あり】方向転換が楽になり、スピードが上がった。

改善内容
達成した目標
右上腕骨骨折の後遺症である筋力低下の改善により右手の動きが改善。方向転換が楽になり、スピードが上がった
レビュー
基礎情報
- ご病名
- 右上腕骨骨折
- 具体的な症状
- 筋力低下
- 年代・性別
- 90代・男性
- 発症からの期間
- 約3か月
- リハビリ期間
- 90分1回のリハビリを実施(60日リハビリプログラム実施中)
- リハビリ目標
- 1.左下肢の支えが安定する 2.体幹を起こした状態でステップを踏める
- 利用メニュー
- 60日リハビリプログラム(進行中)
- 利用回数
- 1回
当センターご利用までの経緯
- 有料老人ホームに入所中
- 元々独歩で歩行されていた。
- 徐々に転倒を繰り返すようになり、右上腕骨骨折に至った
- 施設内歩行の再開に向けて脳梗塞リハビリBOT静岡利用の運びとなった
初回体験時の状況
- お腹周りとお尻周りの筋力低下が著明であった
- 立ち上がりや立位の保持が困難であった
- 移動は車椅子を利用されていた
- 歩行では特に方向転換時に左へのふらつきがみられた
リハビリ内容
- 左のお尻周りとお腹周りの筋肉の働きを助けると、立ち上がりが楽になった
- 左のお尻周りとお腹周りの筋肉の働きを増やした
- 左足関節の可動性を引き出すことで、地面をとらえやすい足部の状態にした
- 立位で体幹を起こした状態で、右下肢をステップする練習をした
改善内容
- 左下肢とお腹周りの筋肉の働きが増えたことで立ち上がりが楽になった
- 右下肢をステップする際に、左下肢の支えが増えた
- 方向転換時に左にふらつかなくなり、スピードが上がった
症例は、特にお腹周りと左のお尻周りの筋力低下が著明であり、介入当初は立ち上がりや立位保持が困難でした。徐々に改善がみられ歩行可能となりましたが、まだ方向転換時にふらつきがみられました。そこで左下肢の支えが安定するよう、お腹周りとお尻周りの筋肉の働きを増やし、かつ左の足関節の可動性を引き出すことで地面を捉えやすい足となることを目指しました。その上で、実際の立位場面で右足をステップする練習を行い、左下肢の支えが安定することを期待しました。結果、方向転換が安定して動作スピードが向上しました。
担当理学療法士(PT) 金原賢児
■経歴
2009年:鈴鹿医療科学大学卒業 理学療法士免許取得
2009~2018年:静岡県内の主に回復期病院に勤務
2015年:ボバース基礎講習会受講
2017・2018年:ボバース上級講習会受講
2019年~:脳梗塞リハビリBOT静岡勤務
■資格
3学会合同呼吸療法認定士
■学会発表
活動分析研究大会(山梨)
一般演題発表:第26回・27回
実技演題発表:第28回・29回
経歴:2009年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の病院に勤務し、主に回復期の脳血管障害患者様に対する様々な治療を実践。2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。