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2019.12.16 脳梗塞の後遺症

脳梗塞片麻痺の方へ、肩の痛みをもたらす肩手症候群

加藤 隆三

この記事の監修者

加藤 隆三

理学療法士

1.肩手症候群とは

肩の痛み

【用語説明】

肩手症候群とは諸説ありますが、心筋梗塞・頚椎症・片麻痺・五十肩・帯状疱疹・
結節性脈周囲炎など、様々な疾患に合併する肩から手にかけての痛みの総称です。

【症状】

急性期では手部の腫脹・熱感・発赤、手指の運動時痛を伴うことが多く、慢性期では手指の関節拘縮と筋委縮を伴うようになります。日常生活動作(ADL)を制限させる要因となります。

【発症時期】

脳梗塞の発病から個人差はありますが、3ヶ月までに発症することが多いと言われています。

2.肩手症候群の原因とは

原因は未だに明らかとされていませんが、以下2点が挙げられています。
(1)急性期病院で安静に寝ている際に肩甲下筋と腕神経叢との癒着、その後の剥離が神経周膜や神経栄養血管を傷つけている可能性があります。
(2)身体の各所(心・脳・骨・関節・筋など)に発生した外傷性あるいはその他の病変が痛みの刺激として脊髄に至り、そこでinternuncial pool(脊髄介在ニューロン)を介して病的な反射路を形成し自分自身を再強化し続けるようなかたちで異常が持続します。その主な経路は交感神経系であると言われています。

快適介護生活

3.肩手症候群の臨床経過

【臨床経過】

第1期

肩の疼痛・運動制限に伴って同側の手(手関節・手指を含め)の疼痛、腫脹、血管運動性変化(血流の増加・皮膚温の上昇・発赤の増加)が起こります。
手・肩の骨の変化(局所的脱石灰化)がX線上でみられることが多いです。
手指は多くの場合、ほぼ伸展した位置をとっていることが多く、屈曲の可動域が制限されます。他動的屈曲で強い痛みが起こることが多いです。この時期は3~6か月つづき、治癒あるいは第2期に移行します。

第2期

肩・手の自発痛と手の腫脹は消失し、かわって皮膚の萎縮・小手筋の萎縮が目立ってくる。ときに手掌の筋膜の肥厚が起こります。指の可動域はますます制限が著しくなります。この時期は3~6か月続き、適切な治療が行われないと第3期に移行します。

第3期

手の皮膚・筋の萎縮が著明となり、手指は完全な拘縮となります。この時期になりますと、通常回復は望めません。

参考文献:片麻痺に合併する肩手症候群(Shoulder-Hand)について

脳梗塞による右片麻痺の改善事例 肩の痛みの軽減により箸で食事ができるようになった(動画あり)

脳梗塞リハビリ

【治療前のお客様の状態】

・右手は力が入りにくく、右手を挙げると肩の痛みが強かった。そのため左手で食事を行っていた。
・右手指を動かすことは可能であったが、浮腫みや手関節の可動性低下にて、力が入りにくい状況であった。
・右肩関節は回旋方向に動かしにくく、痛みが伴いやすかった。
・体幹は脊柱が側弯しており、肩関節の動かしにくさを助長していた。

【改善内容】

・右手で箸操作が行えてきた。
・右手に力が入りやすくなった。
・右手を挙げた際の肩の痛みも軽減した。

動画を交えた詳しい事例内容についてはこちらをご覧ください。
【動画あり】脳梗塞 右片麻痺の改善 箸で食事ができるようになった事例のご紹介

肩の痛みを軽減し、生活の質を向上したい方へ

脳梗塞リハビリBOT静岡では脳梗塞の後遺症による片麻痺の改善のためのさまざまなメニューを用意しております。まずは一度相談したいという方には「専門家への電話相談」というサービスをご用意しております。以下フォームから必要事項をご入力頂くと、脳梗塞リハビリBOT専属の理学療法士から折り返しご電話をさせていただいております。ぜひお気軽にご利用下さい。また何年も同じ装具を使い続けていて自分に合っているのか不安な方も、是非一度ご相談頂けると幸いです。
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加藤 隆三

この記事の監修者

加藤 隆三

理学療法士

2012年に常葉学園静岡リハビリテーション専門学校を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は整形外科やスポーツ現場、介護サービスにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。介護現場ではお客様の生きがいや生活の質を高めることをコンセプトとした生活リハビリの業務に従事する。2018年から脳梗塞リハビリBOT静岡の所長に着任、脳梗塞の後遺症に悩まれている方のリハビリやご家族の支援も行う。また地域リハビリテーションにも力を入れており、介護予防教室を50回以上開催し、自立支援型ケア会議に参加している。その他、福祉用具専門相談員に対する講演や大学教授との共同研究等を行っている。地域の皆さんがいつまでも生きがいを持って生活できるよう、最善のリハビリを提供することを心がけている。

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